身近な道具でエネルギーを作る
たすけあい広場 防災エンスショー
講師:阿部 清人氏
9月10日 市民交流センター(キックス)
サイエンスインストラクターとして全国各地で講演される阿部清人さんは、せんだい泉エフエム放送取締役事業部長やfmいずみアナウンサー、防災士という多彩な肩書きをお持ちです。
プログラム第1部の防災エンスショーでは、災害時に必要なラジオの情報を電池がなくても手回し発電や手作りの木炭電池を利用することで聴ける実験を披露。停電中にあれば便利な充電式LED電球(マジックライト)のお話や、携帯電話の赤外線から電気エネルギーを作るなど次から次へと実験を繰り広げる阿部さんは、まるで手品師のよう。中でもダンボール箱の1ヶ所に穴を開けるだけで空気砲に早変わりする実験では、穴から出た空気玉が遠くに置かれた紙コップのピラミッドを見事に倒し、聴講者たちが皆目を丸くしました。
第2部の地域在住外国人の声を聴くパネルディスカッションでは、ネパール、フィリピン、中国出身の方々が参加し、災害に備えて多くの情報を共有できるコミュニティーの必要性を話しあいました。
第3部では、仙台市在住の阿部さんが東日本大震災の被災地の現状を写真と共に悲壮な面持ちで語られ、
災害時は防災キャスターとして現地のラジオ局から多くの情報を発信されたと知りました。幸いなことに仙台の国際センターのFMラジオには、いざというときに慌てないよう外国人の方に向けて、その国の言語で日ごろの生活情報を流すSIRA多言語放送局というのがあります。
阿部さんが言われる災害時の被害を最小限にとどめる”減災”について再考を促される講演内容でした。
★この日開催された東北物産展の収益金と入場料は東日本大震災の義援金として送られます。
<事務局より>
今回の「防災訓練〜たすけあい広場〜」では、被災地仙台市からの講師に加え、在住外国人3名のゲストを迎え「災害時に助け合えるネットワーク作りのためのパネルディスカッション」も行ないました。そのリハーサルとして中国、フィリピン、ネパール出身の3名と打ち合わせをした時のことです。
ネパールでは地震が起こると親指で地面を一所懸命押すと聞きました。ヒンズー教の7番目の神様が親指の上に虫を置いているからだというのです。初めはなんのことやらさっぱり分かりませんでしたが、よく聞くとその虫は地球を表しているとのこと。それで地球が揺れる(地震が起こる)と、その神様の名前を唱えながら親指で地面押して揺れを収めてもらおうとするのだということでした。科学の発達した現代でそのような考えはおかしいと思わず笑ってしまいましたが、「だれがそれをおかしいと決めることができますか?人間はそんなに偉くないヨ。」とそのネパール人が真剣に言うのを聞いて、「宇宙人がいないとだれが断言できるのか。」と言われているのと同じだと妙に納得してしまいました。また、日本の学校では地震が来ると即机の下に隠れろと教えますが、ネパールの学校では机があっても頑強なものではないので、絶対に机の下には隠れないとも知りました。
中国の人は日本で地震が起きてもそれほど不安に思わないと言うので何故かと聞きました。日本では国がすぐ対応してくれるから安心だというのです。東日本の大震災後、国の対応が遅いと多くの日本人が不満に思っていると説明しましたが、それでも日本は恵まれているというのです。
結局、本番ではリハーサルのとおりには行きませんでしたが、参加してくださった方々は熱心に、時には笑いながら彼女達の越えに耳を傾けてくださいました。外国人が地域の人々と馴染み、地域社会に溶け込む有意義な機会であったと思います。





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