「文化の風」欄 2011年6月
手を出してつなぎましょう
投稿:倉 丹楠さん(語学クラブ中国語講師)
河内長野市の広報に掲載された投稿の全文です
河内長野市民になって今年で八年が経ちました。この間に、KIFA(河内長野市国際交流協会)をはじめとして優しい人にたくさん出会い、「第二の故郷」がますます好きになりました。まさに「住めば都」です。きっと市在住の外国の方も同感ではないでしょうか。
2011年の3月に、KIFAで、「KINET」という外国人のネット掲示板が立ち上がりました。ここでは日頃の喜怒哀楽を自由に書くことができ、イベントの提案もできます。楽しみで満ちあふれています。異なった国、文化、習慣を背景にしながら同じ地域で暮らしています。
さて、国際理解とは一体どのようなものでしょうか。私なりの考えを述べさせていただきます。「ありのままに受け入れる」ということが大切です。テレビでも、映画でも、いくら迫力がある場面でも、目に映るそれらのものは、ごく一部の世界でしかありません。
小中学校の国際交流活動のときによく質問されたのは「中国の人は毎日餃子を食べていますか?」子どもだからこその可愛いらしい質問ですね。これに対して「日本人は毎日お寿司を食べますか?」と逆に質問します。それから、中国の地理、気候、民族などの説明をします。最後に、「餃子は中国料理の一つです。毎日食べないのよ。いつもはご飯も、うどんも、パンも…」と答えます。異国を知るには、「多様性」という言葉をインプットしてください。国際理解の目的はあくまで人と人との理解です。
日本在住の外国人の多くは日本が大好きです。しかし、いろいろ困ったことも多いです。社会に馴染みたいのですが、なかなか慣れない日本語や習慣の違いなどによって戸惑っていることもあります。どうやって?なぜ?教えて!心の中で少なくとも一回は叫んだことがあると思います。「頑張ってね!」に対して、「こうしてやってみたらいいかも!」のほうが望ましいと思います。つまり、ときには導いてほしい。そして、例え成果がほんの少しであっても、これからの暮らしに大きな希望を与えるに違いないでしょう。
手を出して繋ぎましょう。世界まで繋ぎましょう。私の中の世界、世界の中の私・・・
日本に留学後の学生時代に、奨学生代表として「卒業後は、日中友好の懸け橋として国際理解に役に立ちたい。」と言いました。現在、中国語講師をはじめ、いろいろな交流活動を通じて、当時は私の心の中でぼんやりしていたこの懸け橋という目標も、今ははっきりとしてきました。
倉 丹楠さん
千里は一歩からです。国際理解は小さな感動から始まるものだと思います。多くの日本在住の外国出身の一人として、この度の東日本大震災復興にあたり、小さな感動を周りに与えましょう。受けましょう。そして花咲かせましょう。





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