コンニチハ!日本語サロンです

KIFAリポート102号掲載 (2017年7月発行)

ふるさとの味
趙 暁陽さん(中国)

 私は趙暁陽と申します。中国の東北地方の瀋陽の生まれ育ちで、北京の大学に進学するまで、ふるさとで約20年間暮らしていました。 
 瀋陽は中国の東北地方の1番大きい町で、約1400年の歴史をもっており、最後の封建王朝の「清朝」が北京を都に変える前の都でした。「瀋陽の故宮」は「北京の故宮」と並んで、世界で2つだけの完全な宮殿建築群と言われています。
 「食は中国にあり」と言われるように、瀋陽でもおいしい名物料理がたくさんあります。その代表として「老辺餃子館」という店が作る餃子(老辺餃子と呼ばれています)が挙げられます。「老辺餃子館」の創始者は「辺福」であり、1829年の創業から、すでに188年経ちました。2000年ごろ世界一古い餃子専門店としてギネス世界記録に認定されたそうです。老辺餃子の特長は2つあると言われています。一つは餃子の餡の肉であり、生のままで旬の野菜と混ぜて作ることではなく、まず肉を炒めて、それから鶏肉や豚骨で仕込んだスープで調合します。できた肉ははじめていろいろな旬の野菜と混ぜて餃子の餡になります。もう一つの特長は餃子の皮であり、それは従来の小麦粉と水を混ぜてできた皮と違って、少量の熟成したラード、沸騰したお湯と小麦粉で調合したものです。柔らかくて透明で、食感も見た目も最高です。当然、上記のような誰でも入手できる材料と作り方だけが特徴なら、約200年間もの長い歴史の中で、1人勝ちのように強いブランドを維持できないでしょうから、きっと後継者以外に伝承できないノウハウがあるのだろうと思います。
 小さい頃、実家は瀋陽の中心繁華街である「中街」のすぐそばにあり、よく「中街」にある「老辺餃子館」本店に行っていました。特に、餃子を食べた後、同じビルの中の専門店でアイスクリームを買って、優しい祖母の懐で食べる至福の瞬間は永遠に忘れられません。光陰矢の如し、今は祖母が他界し、私も大人になり、異国で頑張っています。でも、ふるさとの山、ふるさとの川、ふるさとの味、それにその時の私の人生にかかわった大切な人々を心に刻んでおり、異国の旅で疲れる時、振り返ると、みんなはいつも目のすぐ前に浮かんできて、私に応援して、前に進む勇気をくれます。ふるさとの瀋陽、いつまでも愛しております。



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



年会費

■個人会員
 ・一般:2,000円
 ・学生(高校生を除く):1,000円
■高校生:無料
■家族会員  3,000円
■団体会員 10,000円

河内長野市国際交流協会

〒586−0025
河内長野市昭栄町7−1
市民交流センター(KICCS)3階
Tel: 0721-54-0002
Fax: 0721-54-0004
Mail: office@kifa-web.jp